見立て

世の中には見立てが好きな人がいて歴史から色んなことを学ぼうとしますが、現在は幕末ではありません。
二十一世紀初頭です。本年も宜しくお願いします


「なあ、修二」
「なんや?」
「なんで、俺たちは昔からこの街に憧れてたんや?」
「おいおい、彰よ。何を今さら、、」
「確認や。俺たちの初心を思い出す為のな」
「、、そやな。その為に例の奴らに追われてまでこの街に来たんやもんな」

 


、、、あれは二十年くらい昔の話になるんかなあ

「、、カルメン、君の故郷ってどんなところだい?」
「そうねえ、とてもいいところだわ。殆ど雨が降らないから、みんな陽気なのね。ふふ」
「そうか。いいところ、か。君みたいな美しい娘が育つんだ、いいところには違いないな」
「そうね。フラメンコの発祥の地と言われてるの。女たちは情熱的だわ。あなたみたいな伊達男、身体が持つかしら?」
「ははっ、怖いな、そいつは!」
「ふふ。あなたも一度、来るといいかもしれないわ。ここは殺伐とし過ぎてるし、あなたみたいな商売じゃ長生きは出来ないでしょ?情熱の国もいいものよ?」
「ハッ、縁起でもねえ!
、、、いや、そいつはいいかも知れねえぞ!?一度行ってみるか。どうだい?カルメン。」
「あら?おかしなものね?あたしならいつでもいいわ。どうせ踊り子ならこの街にたくさんいる。今夜でもいいわよ?」
「今夜だって!?善は急げか!笑わせやがる!
よし!そうと決まりゃあ、今夜メトロでランデブーとシャレこもうや!
ハハッ、ホームのハジで待っててくれよ!必ず行くからよ!?」
「ふふ。あなた、情熱の国には向いてるかもしれないわね」


、、、それで待ち合わせたんやけどなあ、、、ボルサリーノをキメた時、電話がかかってきよったんやなあ

 

「マッチかい?」
「ボス?どうしました?」
「マズいんだ」
「?」
「トニーのヤツがシクじった」
「!?
おや、そいつは、、」
「来れるか?」
「もちろんです、ボス。しかし、、」
「今夜、港で決闘になった。立ち入り禁止の波止場の第三倉庫に八時半だ」
「ちくしょう!」
「遅れるな」

 

、、、しゃあないなあ。マフィアの宿命やな。義理は外されへんわ、、、
震えながらコルトを握りはったマッチさんは誰かにカルメンへの伝言を頼もうとしたんやなあ。
もう、約束を守られへんことを感じてたんやろうけどな。必ず行くからって、そこで待っとけって、、、強がりやったんやろなあ。
案の定、待ち伏せされとってなあ。
コルトを抜く暇もなくマシンガンの一斉掃射や。
、、、たまらんでなあ。
ボルサリーノは結局地面にキスしたわ

 


「そんな、マッチさんの憧れの地、アンダルシアに俺たちはこなあかんかったんや」
「そや。思い出したか。ほんなら、本番前やからって、いつ迄もビビってられへんど!気合い入れえよ!」
「彰、、、」


「修二と彰さん、出番でーす」


「よっしゃ、行くぞ!修二!」
「任せろ!彰!」


「はい、どーもー。僕ら修二と彰言いますー。宜しくお願いしますー。今日は皆さんに名前だけでも覚えて帰ってもらおおもて、、、」


ーーーーーーー


「、、、おい、修二よ」
「なんやー」
「あかんかったな」
「せやなー」
「例の奴ら、オモロかったな」
「せやなー」
「俺たち、地元じゃ負け知らずやったのにな、、、」
「、、、なあ?」
「んー?」
「来年、また来よか」
「修二、、、」
「俺、やっぱお前とのコンビが一番好きやわ」
「修二、、、俺は、お前が来てくれただけで嬉しかったで」
「いや、やっぱ来年も来よや!アンダルシアお笑いフェスティバルは逃げへんで!」
「修二、お前、、、」

「そうだ。やっと、お前らのお笑いを掴んだな」

「え、、マ、マッチさん!?」

「si.  マッチです。じゃ、三人で歌おうか!」

「は、はい!」

 

♪鳴り響いたー携帯電話ー例の奴らに追われてるんだー♪

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コメント: 2
  • #1

    Junto (金曜日, 06 1月 2012 20:12)

    アンダルシアにお笑いフェスティバルがあったんですね。No lo sabia.

  • #2

    sachi* (土曜日, 07 1月 2012 13:01)

    ことよろ~ヾ(^▽^)ノ☆