アメニモマケズ

私がショットバーをやっていた時の話である
会計時のよくある風景

お兄さん商品券使える?
マスター、クリーニング屋さんの割引券は?

ほぼルーティーンワークの会話に私は考えることすらなかった

円天やったら使えますよ

と、その当時有名だった詐欺事件の通貨を口にした
すかさず第三の男は応える

ワン天いける?

、、、ワン天?
フルスピードで脳内検索を試みたが、いかんせんワン天はヒットしない

その男の手を見る
男がおずおずと差し出したのは、ソフトバンクの犬が映って三千円とかいてある
擬似紙幣のような割引券だった

私は
それならいい
と思った
明らかに私の負けだからだ
円天からワン天の間まで一秒もかかっていない
だまってワン天を受け取ろうと思い男の顔を伺った私に聞こえてきたのは、
うつむき加減の男のセリフだった

ワン天はあかんな


そういうものにわたしはなりたい

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コメント: 1
  • #1

    ゴロリ (水曜日, 05 10月 2011 17:50)

    そんなあなたが魅力的なのである